揚げたての天ぷらがたっぷりのった天丼。
そして、にぎり寿司と軍艦巻き。
これらの食材に使われているのは、“海の隠れた至宝”ウツボです。
神奈川・小田原市では、ウツボの魅力を知ってもらおうと今週から「おだわらウツボフェア」を開催。
「地魚回転すし 小田原港」ではウツボを使った西京焼きのにぎり寿司とたたきの軍艦巻きが提供されています。
珍しさもあって、多くのお客さんが注文し、「きょうのオススメと言われたので食べてみようかなと」「初めて食べました。おいしかったです。まろやかでやわらかくて」「ウツボなんて食べられると思っていなくて。(味は?)おいしかった」といった声が聞かれました。
ウツボは、高知県などで郷土料理として親しまれていますが、小骨が多く、さばくのが難しいため、小田原市では料理として提供することはほとんどなかったといいます。
今回のフェアでは小田原港周辺の飲食店が様々なメニューを考案。
ウツボのおいしさを広めることで需要拡大を目指し、後継者不足に苦しむ地元漁師の収益アップにつなげる狙いがあります。
小田原市水産海浜課・見坊俊明さん:
うちの刺し網漁師さんも19人いる中、後継者がいるのが2人。将来的なことを考えたときに収益性を高めるところでサポートしていきたいと始めた。
「海鮮茶屋 魚國」では、ウツボの下処理を専門の業者に依頼。
骨抜きされた切り身に衣をつけて天ぷらに仕上げます。
そして完成したのが、「小田原うつぼと秋の味覚天丼(2200円)」。
この店では、ウツボを小田原の名物にしたいと話しています。
海鮮茶屋 魚國・古川雅弘専務:
召し上がった皆さんはおいしかったと。いろんなところで取り上げてもらっているので、それ(ウツボ)めがけて来た方もいらっしゃる。このまま価格がついて名物になるような形で小田原でもなればいいなと思う。
フェアは11月30日までの予定ですが、各店舗のウツボメニューは在庫がなくなり次第終了になります。