韓国の旅客船が座礁した事故で、「ながらスマホ」が事故原因とみられています。
19日夜、韓国南西部の海域で、済州(チェジュ)島から乗客・乗員あわせて267人を乗せて運航していた旅客船が狭い水路を進んでいたところ、誤って無人島に乗り上げ座礁しました。
船体は一時傾き、乗客30人ほどが痛みを訴えて病院に搬送されましたが、重傷者はいないということです。
韓国の海洋警察が捜査したところ、事故当時、操舵(そうだ)室にいた40代の一等航海士が携帯電話を見ていたため、自動操舵から手動に切り替える操作が遅れたことが判明しました。
海洋警察は20日、この一等航海士と操舵手のあわせて2人を重過失致傷の疑いで拘束しました。
一等航海士は当初、「操舵機が動かなかった」と虚偽の説明をしていましたが、現在は「携帯電話でニュースを見ていた」と容疑を認めているということです。