中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことについて、茂木外相は国会で「日本国内の治安は悪化していない」と疑念を示しました。
茂木外相:
日本国内の治安、決して悪くなってない。この1カ月で日本の治安がそんなに悪くなったか。夜、誰でも一人でも安心して外出できる国は少ないと思う。
茂木外相は、18日に北京で行われた日中の局長級協議で中国側に反論したと強調しました。
茂木外相:
向こうの局長がポケットに手を突っ込んでいる中で、(外務省の)金井局長が頭を下げているようなシーン。決してそんな状況で会談が行われたわけではない。しっかり日本の立場、反論をしている。
茂木外相は「中国側に適切な対応を求めた」と説明しました。
――中国側の狙いは?
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
台湾問題は中国国内の問題であって、外部からの一切の干渉を許さないというメッセージを明確にしたいという狙いがあると思います。
――日本側に何らかのアクションを求めている中、日本政府はどう対応していけばいい?
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
今のところ日本側にカードはないと思います。外交官に国外退去を求めるようなカードを切れば、それは中国の思うつぼで、次にレアアースの問題みたいなものを引っ張り出してきてさらに状況を悪化させる可能性があるので、ここは慎重にエスカレートさせないのが肝心だと思います。我々国民もあおることなく、静かに事態の推移を時間をかけて見ていくことが大切だと思います。