冷え込みが強まる中、新潟県加茂市で11月19日から冬を代表する味覚の一つ、ルレクチエの出荷が始まりました。
19日、加茂市にあるJAえちご中越の出荷場で始まったのは、加茂市と三条市の大島地区を中心に栽培されたルレクチエの出荷です。
【氏田陽菜アナウンサー】
「黄色く実った冬のごちそうが続々と運ばれています。出荷場には甘くて上品な香りが漂っています」
今年は厳しい暑さに加え、雨が少なかったことで実が小ぶりになっているということです。さらに生産者を悩ませていたのは天候だけではありません。
【ルレクチエ生産者 入江篤さん】
「やっぱり病気。試行錯誤して抑えようとしているが、なかなか抑えられない」
去年に続き、実に黒い斑点がつく病気が発生し、収穫量は例年よりも減少。それでも、日照時間が長かったことから例年以上に糖度が高く、やわらかい仕上がりになっているということです。
【氏田陽菜アナウンサー】
「芳醇な香りのルレクチエいただきます。優しい甘さが口の中に広がって舌触りがなめらか。ほどよい歯応えがありますが、とろけるような食感でおいしいです」
お歳暮などの贈答品としても人気のルレクチエ。
【ルレクチエ生産者 入江篤さん】
「ルレクチエの生産地の評価が下がらないように、やはりおいしいものを提供して食べてもらいたい」
この日は生産者やJAの職員が傷や汚れがないか一つ一つ丁寧に確認していきました。
【JAえちご中越西洋なし部会 関川隼人 部会長】
「色が濃いものや肌質のきれいなものを選んでいただけるとおいしいと思う。皆さんで、おいしく笑顔で召し上がっていただけたらと思う」
19日に出荷された約6300kgのルレクチエは20日からJAの直売所やスーパーに並ぶ予定です。