敦賀原発2号機は、原子炉建屋の真下に活断層があることが否定できないとして、再稼働が不合格とされています。設置者の日本原電は、再稼働の再申請に向けて追加調査を進めていて、19日、その現場が報道陣に公開されました。
敦賀原発2号機を巡っては去年11月、国の原子力規制委員会が敦賀2号機の原子炉建屋真下に活断層がある可能性が否定できないとして、再稼働を不合格としました。
再稼働を目指す日本原電は追加調査の計画を作成し、今年9月16日から追加調査を始め、19日、その現場が報道陣に公開されました。
追加調査は、敦賀原発の敷地内で見つかった断層が、敦賀2号機の原子炉建屋の真下までつながっていないことや、活動性がないことを証明するのが狙いです。
調査範囲を敦賀原発の敷地内だけでなく、隣接地にある廃炉作業中の「ふげん」の構内にまで広げて、岩盤の掘削やボーリング、採取した地層のCTでの観察などを行います。
日本原電は、今後2年程度かけて追加調査と調査結果の評価を行う予定です。その後、データを分析するなどして国の原子力規制委員会に再稼働の再申請を行う方針ですが、必要に応じてさらに調査を追加する可能性もあり、再申請する時期の見通しは立っていません。