クマの出没や被害が相次いでいることを受けて、岩手県は11月18日に市町村の担当者を集めた緊急の会議を開き、新たな基本方針を説明するとともに連携を強化していくことを確認しました。
県が開いた18日の会議には各市町村や警察などの担当者が出席し、県が定めたクマ対策の新たな基本方針などについて説明されました。
新たな基本方針には、麻酔による捕獲態勢の整備や、ハンターへの手当など市町村に対する経費の支援といった内容が盛り込まれていますが、県では国が発表した対策パッケージを踏まえ、県の基本方針も必要に応じて見直す考えを示しました。
また箱わな50台を購入する費用などを盛り込んだクマ対策の補正予算案を12月の県議会に提出することも説明されました。
県自然保護課 引屋敷努総括課長
「箱わななど県で何十台か購入して捕獲を進めたいと考えているので、効果が上がってくればと思う」
このほか警察官によるライフル銃でのクマの駆除をめぐり県警から出動に至る条件などについて説明されました。
出席者は県と市町村が連携しクマ対策に全力をあげて取り組むことを再確認していました。