建築を学ぶ学生たちが被災前の輪島市の街並みをジオラマとして残す取り組みが
輪島市内で行われています。

輪島市内の商業施設で18日から始まったのは、能登半島地震前の街並みを縦横5メートルのジオラマで再現した「記憶の街ワークショップin輪島」です。

神戸大学や金沢大学など6つの大学の学生約50人が協力し、去年の8月からジオラマの制作を行って来ました。

この活動は東日本大震災のあとから始まり能登半島地震の被災地では珠洲市、能登町、七尾市に続いて輪島市が4カ所目となります。

参加した住民は:「あ、これだ。ここがたぶん駐車場。あ、これだ!」

地震や豪雨で失われたふるさとの景色に住民たちは思いを馳せます。

ジオラマでは大火災で多くの建物が消失した本町周辺も再現されています。

カメラマン:「お家見つかりましたか?」

参加した住民:「見つかりました。すごいですよね、涙が出ちゃう。もと以上に私たちも頑張らなくちゃ。」

輪島市本町出身の女性:「嬉しいです。ここで生まれ育ったので。だんだん記憶が薄れてくるからね。こうあるといいですね。」

プロジェクトリーダー神崎真弘さん:「もしかしたら思い出したくない事もあるかもしれないけど、昔の楽しかった思い出とか、前向きな気持ちでお話してくれたらとてもうれしいと思います。」

ワークショップは自分の家に色をつけるなど市民も参加が可能で、11月24日まで続きます。

石川テレビ
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