2025年の都道府県魅力度ランキングで、埼玉県が初めて全国最下位となった。「食事がおいしい」という評価が特に低く、順位を下げた可能性があるという。
しかし取材を進めると、埼玉県には多くの魅力ある料理があることがわかってきた。
17年連続1位は北海道…埼玉が最下位に転落
都道府県魅力度ランキングで最下位に沈んだのは東京都のお隣、埼玉県だった。

埼玉県民:
え〜!そうなんですか!ちょっとがっかりです。
取材班:
(魅力度)47位です。
埼玉県で働く人:
え!?群馬より低い…。
埼玉県で働く人:
だ埼玉だからだと思います…。
毎年注目される「都道府県魅力度ランキング」。17回目を迎えた2025年に1位に輝いたのは、初回から負けなしの17連覇となった北海道だ。

続く2位には京都府、3位に沖縄県の人気観光地が続き、しらす丼などのグルメも人気な神奈川県が東京都を抜いて4位にランクアップした。ディズニーがある千葉県は18位に入った。

そして、大きく変化したのが最下位争いだ。
2024年最下位だった佐賀県が2ランクアップし、埼玉県が初めて47位と最下位に転落したのだ。

埼玉県で勤務:
まあ妥当。だって何もない。良いところが。
取材班:
埼玉のいいところは?
埼玉県民:
…ね!こういうところでサッと答えられない。こういうところなんでしょうね〜。

ランキングの調査会社は、最下位の原因についてこう推測している。
ブランド総合研究所・田中章雄代表取締役:
食事がおいしいなどのイメージが非常に評価が低く、これがマイナスになっている。
うなぎ料理の店舗数は全国トップクラス
原因は “埼玉グルメ”にあるのか?
風情ある町並みが残る川越市の小江戸で番組が向かったのは、天保3年創業のうなぎ店「川越いちのや本店」だ。

川越いちのや本店・高橋真紀さん:
荒川や入間川で貴重なタンパク源として、うなぎがよく取れていた。川越にはうなぎ店が多い。

実は埼玉県は、うなぎ料理の店舗数が全国トップクラスで食の魅力のひとつだという。
取材班:
おいしいものがあるイメージがないらしいですが?
生まれも育ちも埼玉県・上尾市在住の男性:
海の物がないから厳しいのかな…。
生まれも育ちも埼玉県・上尾市在住の女性:
うどんが有名ですね。おいしいですよ。
麺の幅8cmの川幅うどんが人気
埼玉県は、「山田うどん」の発祥の地だ。さらに埼玉県庁を取材すると、推しグルメになんと18種類ものご当地うどんをチョイスしてくれた。

取材班は、鴻巣市で生まれたご当地うどんを「めん工房 久良一」を取材した。
取材班:
大きい!重くて持ち上がらないですね。
麺の幅が8cmもある、その名も「川幅うどん」だ。

鴻巣市に流れる荒川の川幅が日本一だということにちなみ、17年前に誕生したという。

川幅うどんを食べる客:
もちもちしていておいしい。もっと宣伝したほうがいい。
食のイメージの評価が低いという調査結果に、店主はこう話している。

めん工房 久良一・小峰久尚店主:
全然納得いかないですね。埼玉のうどんと言えば川幅うどんだってトップにきて、食文化が広がってくれればうれしいです。
魅力度が最下位に転落した埼玉県だが、取材を進めると多くの魅力にあふれていた。
(「イット!」10月8日放送より)