テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「冬将軍の名前の由来」についてお伝えします。
再登場!「冬将軍予報士」と「足軽アナウンサー」
前日に続いて、この日も「冬将軍」と「足軽」スタイルで登場した古山予報士と児玉アナ。例によって「冬将軍」になりきっての寸劇です。

古山予報士(冬将軍):
がっはっは、南国宮崎にやってきたぞ!いいところだなー、泰一郎!
児玉アナ(足軽):
冬将軍、やりましたなー、きょう、寒くなりましたなー!
古山予報士(冬将軍):
そうだなー、何かうまいものでも食べて帰るか!
児玉アナ(足軽):
宮崎と言えば「チキン南蛮」「地鶏」があるんですが、やはり冷たい食べ物、「冷汁」というのがあるんですよ!
古山予報士(冬将軍):
冬将軍だけに、やはり冷たいものが好き、という事じゃな。今夜はそれで一杯やって帰ろう!

18日の宮崎県内は、最高気温が上がらず各地で12月上旬から中旬並みの寒さとなりました。さらに北風が加わったので、体感はもっと寒く感じられたかもしれません。19日も朝の最低気温は各地で10度以下で、宮崎市内は今シーズン初めて一桁の冷え込みとなり、師走の寒さが続いていきそうです。
「冬将軍」語源は歴史上の有名な人物
この「冬将軍」という言葉。実はある歴史上の有名な人物と深い関わりがあることをご存知でしょうか。ここで「お天気クイズ」です。

古山予報士(冬将軍):
冬将軍にゆかりのある人物はどっちでしょうか? A.ナポレオン、B.伊達政宗
これには児玉アナも「これは知っています!Aのナポレオン!」と自信満々に回答。見事、正解でした。では、なぜ「冬将軍」と「ナポレオン」が関係しているのでしょうか。古山予報士が、自作のイラストを交えて解説してくれました。

その昔、ナポレオンが率いるフランス軍がロシアに攻め込んだ際、ロシアの厳しい冬の寒さがフランス軍を苦しめ、撤退させる大きな要因となりました。この出来事を知ったイギリスの新聞が、「ナポレオンは“General Frost(冬の将軍)”に敗れた」と報じたことが、「冬将軍」という言葉の始まりだと言われているそうです。
何気なく使っている言葉に、そんな歴史的な背景があったとは驚きですね。
今回の冬将軍滞在は「2泊3日」
気になるのは、この「冬将軍」がいつまで居座るのかという点です。「今回の冬将軍の滞在は2泊3日となりそうなんです」と古山予報士。

冬将軍がやってきた18日と、その翌日19日は、朝も日中も師走並みの厳しい寒さが続きますが、20日の日中からはぐっと気温が上がり、11月中旬並みの過ごしやすい陽気に戻る見込みとのこと。少し慌ただしい滞在だったようですね。

その後の1ヶ月予報を見ても、厳しい寒さは21日(金)ごろまでで、その後は平年並みか高めの気温で推移する日が多くなりそうだということです。
とはいえ、寒さが緩む日でも朝晩は冷え込み、一日の中での寒暖差が10度以上と大きくなる日も出てきます。ストーブなど暖房器具を使う機会も増えますので、火の取り扱いには十分注意し、服装などで上手に体温調節をしながら過ごしてください。
(テレビ宮崎)
