富山市中川原に期間限定の人気店がオープンした。北海道のチョコレート専門店が展開する100日限定のチョコクロワッサン専門店で、オープン初日から完売するほどの人気ぶりとなっている。

わずか100日で閉店予定の話題のお店
14日、富山市にオープンしたこの店舗は、オープンした瞬間に閉店が決まっているという独特な営業スタイルで知られている。開店前日の13日昼には、店舗前に長い行列ができ、多くの客が開店を今か今かと待ちわびていた。


「100日限定なんでめちゃめちゃ楽しみにしていました」と男性客は語る。別の女性客も「100日限定なので、予約してきました」と期待を寄せていた。


この店舗は全国フランチャイズ展開の45店目で、北陸地方では金沢に続く出店となる。
希少価値と話題性を両立させる戦略

なぜ100日という限定期間を設けているのか。同店の貞苅由香店長は「希少価値のあるチョコレートなので、供給できる量に限りがある。全国同時に販売するのは難しい。100日限定で期間は短いが、みなさんに食べていただきたい」と説明する。

ベーカリーやカフェ業界ではオープン後3カ月を境に集客が停滞する傾向があるという。この課題解決策として、100日限定というプレミア感を演出することも狙いの一つだと考えられる。
北海道から取り寄せた本格派の味

商品の製造過程は本格的だ。北海道から取り寄せた生地を店内で発酵させ、焼き上げた後、高級チョコレートをたっぷりとコーティング。一番人気の「スウィート」は、仕上げに金箔が振りかけられる。
実際に食べてみると、チョコレートが濃厚でサクサクの食感。クロワッサンの塩味とチョコが濃厚でよく合っていた。


オープン当初は抹茶やホワイトチョコなど4種類の販売からスタートし、今後は他の味も順次追加予定。期間限定とはいえ、飽きさせない工夫も行っていくという。
早めの来店がおすすめ

このユニークな販売戦略はSNSでもすでに話題となっている。店舗は3月に閉店予定で、食べたい人は早めの来店がおすすめだ。
オープン初日の14日は午後3時に完売となった。予約はインスタグラムのダイレクトメールのみで受け付けているとのこと。希少性と本格的な味わいで、長蛇の列ができるのも納得の一品だ。
