人と自然の営みを映像で綴る「ジオグラフィックとやま」
県内に飛来している冬の使者、ハクチョウです。
暖かな朝陽が初冬の寒空と水辺を照らします。
富山市を流れる井田川。
冬の使者、ハクチョウの姿がありました。
越冬のため飛来し、川をねぐらにして羽を休めています。
陽が昇ると次々に飛び立ち、餌場に移動します。
水かきで水面を蹴り、大きな翼を羽ばたかせるハクチョウ。
大型の鳥の中では、優れた飛翔能力を持つことで知られています。
3000キロ以上離れたシベリアから日本に渡ってきました。
ハクチョウの一日を見つめました。
井田川のねぐらからおよそ1キロの田んぼに200羽ほどのハクチョウが集まっていました。
鳴き交わすのは、家族や仲間を確認するため。
ハクチョウは、強い家族の絆を持っていると言われています。
ハクチョウのお目当ては、稲を刈り取った後にはえてくる二番穂。
この場所には、5年ほど前からハクチョウが集まるようになったのだそうです。
午後4時、ハクチョウが餌場を飛び立ち、ねぐらへ帰っていきました。
本格的な冬は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。