結成60年記念「ザ・ドリフターズ展」
国民的グループ「ザ・ドリフターズ」の結成60年を記念し全国で開催されている「ザ・ドリフターズ展」が鹿児島にもやってきた。
初日の11月12日には、ドリフのメンバー、高木ブーさん(92)も会場に駆けつけ、多くのファンと交流した。
懐かしのアイテムが勢揃い
「ドリフと言いますと、私はこちらです。『8時だョ!全員集合』の法被です!」と興奮気味にリポートするのは鹿児島テレビ・坪内一樹キャスター。
まさにドリフで育った世代だ。会場には、結成初期のバンドとしての活動から、お笑いグループとしての活躍まで、ドリフターズの足跡を振り返る貴重な展示物が数多く並び、懐かしの映像で振り返ることができる。
中でも注目は、加藤茶さんのギャグ「加トちゃんペ」の像。実際に本人の手をかたどって作られていて、あの独特の指の形がリアルに再現された貴重な展示品だ。
また、志村けんさんの「バカ殿」の像も展示されている。白塗りの顔で「アイーン」のポーズをとっているが、腕の角度も検証し、ほぼ実寸大で忠実に作られている。
鹿児島テレビの情報番組「かごしまDo!」などでリポーターを務める乾き亭げそ太郎さんは、かつて志村さんの付き人だった。
会場を訪れたげそ太郎さん、「ものすごくリアル。肌感とかシワ感がすごくリアル。当時怒られたこととかフラッシュバックで出てくる」と、感慨深げだった。
ドリフ愛にあふれる来場者
会場は初日から多くのファンでにぎわった。来場者からは「体育館とか市民会館から放送しているのをキャーキャー言いながら見ていた。鹿児島だと見る機会がないから小物など見ることができてありがたい」「小学校の頃から見ていたので懐かしい。ヒゲダンスとか志村さんと加藤さんの掛け合いとか面白かった」といった声が聞かれた。
中には「ブーさんと会いたかったので初日に来たくて会社休んで来ました」と笑顔で語るファンや、はるばる東京から訪れ、「ドリフは親の世代で、親から聞いたコントや再放送、YouTubeで見ました。バンドもやりつつコントもできる器用なところが素晴らしい」と語るファンも。
また、親子でファンという来場者は「小さい時から見ていて、今、再放送があるので録画して子どもと一緒に見るのが好き。子どももおなかが痛くなるくらい笑って。『苦しい』って言いながら・・・」と語るなど、世代を超えて愛され続けるドリフの魅力について多くのファンが語ってくれた。
高木ブーさんがドリフへの思いを語る
日本のお茶の間を笑わせ続けたドリフだが、いかりや長介さん、志村けんさん、仲本工事さん、そして元メンバー・荒井注さんは既に他界している。
初日に会場を訪れた高木ブーさんは報道陣に対し、「ドリフターズがやってたことを僕らは自負している。ドリフターズのコントは間違っていない。ドリフ展も、見て絶対損はない。楽しんでください」とドリフへの思いを語り、ウクレレの演奏と年齢を感じさせない美声を披露した。
もちろん会場には「ドリフ大爆笑」でのブーさんのはまり役、雷様のかつらや衣装も展示されている。
「ザ・ドリフターズ展」は11月25日まで鹿児島市の山形屋で開催されている。
入場料は一般1200円、中高生800円。リアルでドリフに親しんだ世代はもちろん、若い世代まで楽しめる内容で、会場は多くのドリフ愛にあふれていた。
(「KTSライブニュース」2025年11月12日放送より)

