戦後80年の2025年、悲惨な記憶を後世に伝えようと岡山空襲の爆撃の中心地点に当時の様子を説明する看板が設置され、11月13日朝、除幕式が行われました。


「空襲の中心目標が、目の前にある交差点です」少なくとも1737人の尊い命を奪った岡山空襲の史実

除幕式には岡山市の大森雅夫市長や地元町内会の会長らが参加しました。

縦約60センチ、幅約90センチの看板にはここがどんな場所だったのかが記されています。

〇看板の一文
「1945年6月29日の午前2時43分から4時7分にかけて岡山市はアメリカ軍の爆撃機B-29による空襲を受けました。この空襲の中心目標が、目の前にある交差点です」

アメリカ軍はここを目がけて、約9万5000発の焼夷(い)弾を投下。岡山の市街地の63%を破壊し、少なくとも1737人の尊い命が奪われました。

戦争を知らない世代や岡山を訪れるインバウンドにも伝えたい「平和の尊さ」

戦後80年、戦争を知らない世代が圧倒的に多くなっている今、改めて平和の尊さについて考えてもらいたい。そんな思いで設置されました。

(岡山市 大森雅夫市長)
「戦争の悲惨さを市民に分かってもらい、平和の尊さを理解し、これからも平和でいようと皆が努力することが必要だという一つのシンボルになれば」

看板は観光などで訪れた海外の人にも知ってもらおうと英語でも表記されています。

岡山放送
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