台湾で10月21日、豚やイノシシが感染すると高い確率で死に至るアフリカ豚熱が確認されています。
沖縄県内への侵入を防ぐために那覇空港で11日、海外から豚肉や加工食品を持ち込まないよう観光客などに注意が呼びかけられました。
那覇空港の国際線はおよそ4割が那覇と台湾を結ぶ便です。
動物検疫所沖縄支所は県内へのアフリカ豚熱の侵入リスクが高くなっているとして、海外からの観光客や沖縄から台湾などに渡る人たちに向けて輸入が禁止されている豚肉や加工品を持ち込まないよう注意を呼びかけました。
動物検疫所沖縄支所 田澤瑞帆出張所長:
サンドイッチに挟まったハム、饅頭の具になった肉類、タコスに入った挽肉のようなものも日本に持ち込めないことがあり、海外で空港や免税店などで販売しているものも、日本向けでないことがほとんどです。肉類などの畜産物を持ち込まないというルールを周知していきたいと思っております。
ところで恩納村では10日、県や市町村の担当者およそ60人が参加して野生のイノシシがアフリカ豚熱に感染したことを想定した防疫訓練が実施されました。
感染したイノシシが発見された林道の入口に消毒ポイントを設置し、靴の消毒手順や、車に付着した泥を介して病原体が運ばれるのを防ぐため、タイヤだけでなく車体やハンドルなども消毒することを確認しました。