岩手県と宮城県で9日、震度4の地震があり、岩手県の沿岸で津波が観測されました。
一夜明け、岩手県内の漁港では津波による被害がなかったことに地元漁師から安堵の声が聞かれました。
9日午後5時過ぎ、三陸沖を震源とするマグニチュード6.9の地震があり、岩手県や宮城県で震度4を観測し、岩手県の沿岸で20cmの津波を観測しました。
津波注意報は9日夜に解除されましたが、気象庁は今後1週間、最大震度4程度の地震に注意するよう呼びかけています。
一夜明け、20cmの津波を観測した岩手・大船渡市の漁港では、船などに被害はなかったということで、タコかご漁の準備が進められ、早朝の漁を終え、沖から戻って来た漁師の姿が見られました。
この地区では2025年2月の山林火災で大きな被害を受け、漁に必要な道具を失った漁師もいて、支援を受けて先週、初水揚げを迎えたばかりだったということです。
漁師らの中には、定置網漁を含め、津波の被害が確認されていないことに胸をなでおろす人もいました。
大船渡市・綾里漁協 千田国広さん:
自然相手だからしょうがないんだけれども、今年は特別重なったと言えば重なったのかな。
岩手県によりますと、これまでに被害は確認されていないということです。