飛沫感染防止の会議用デスクが登場

新型コロナウイルスの飛沫の拡散防止策のため、ビニールの仕切りやアクリルパネル設置など、対面の際のさまざまな対応がされているが、聞き取りづらかったりと少し不便なこともある。

そんな中、コクヨ株式会社が飛沫・抗ウイルス対策機能を搭載した“会議用デスク”を開発した。
その名も「エアトリーブ」である。

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デスクの天板中央に“吸入口”が設置されており、毎秒2.5メートルの風の流れを発生させ、会話で生じる飛沫や呼気を吸い込み、飛沫の拡散を防止するという。

デスク上の吸引部

また、デスク下に設置された4台の“空気清浄ユニット”には電子式集塵フィルターが搭載されており、ウイルスと同等(0.08マイクロメートル)の粒子を除去し、ユニット1台あたり毎分15㎥の空気をろ過。
一般的な会議室(8名)なら1時間あたり換気36回に相当する空気清浄能力を持ち、2020年12月から受注開始を予定しているという。

空気の流れ

壁を作って感染を防止する従来の策とは異なった、今回の新しい感染防止対策。開発に至った経緯や使用する際の注意点をコクヨ株式会社・革新センターの植田隆センター長に話を聞いた。

“フェイス・トゥ・フェイス”のオフィス環境を

ーー「エアトリーブ」開発のきっかけは?

新型コロナウイルスの感染症の影響で、オフィスではソーシャルディスタンスを確保したり、会議室などの密閉空間ではドアを開けっぱなしにして換気を徹底するなど、これまでのようなオフィスの使い方ができなくなっています。

在宅勤務が進み、リモート会議が当たり前に行われるようになったものの、社員同士の気軽な雑談や相談、お客様との商談や社内での重要な意思決定を伴う会議などは、やはり直接会って相手の表情やしぐさなどが直に伝わるコミュニケーションをしたいものです。

エアトリーブは、オフィスでの“フェイス・トゥ・フェイス”のコミュニケーションを安全に行えるオフィス環境を作りたいという思いから開発がスタートしました。

ーーこだわりの部分は?

飛沫を吸い込みやすいような吸込み口の立ち上げや吸込み風量を均一にするためのグリルパターン、グレードの高い会議室に設置しても違和感のないデザイン等にこだわりました。


形状には、4~14人用までの6サイズがある矩形タイプと、4人用1サイズの円形タイプの2種類があり、カラーは、抗ウイルスメラミンタイプに2色。突板タイプに7色で展開している。

天板カラーバリエーション

「安心を取り戻したい」

ーー使い方の注意点はある?

本製品で感染リスクがゼロになるわけではないので、コロナ禍では使用時にマスク着用や距離確保等の対策をとってもらいたいです。

可視化された空気の流れ 検証実験の画像(左:吸引なし 右:吸引あり)

ーーフィルターの交換などは必要?

1日8時間運転で年2回以上、1日24時間運転で年6回以上のメンテナンスが必要となります。(使用状況により回数が増える場合もあり)
メンテナンスは、プレフィルタ、電気集塵機、脱臭フィルターの交換及び機器の内部、外装の清掃となります。


ーー「エアトリーブ」は、どういった存在になってほしい?

「直接会って思いを伝える」という人にとって、重要かつ自然な行為における安心をエアトリーブによって取り戻したいと思っています。

感染リスクはゼロではないものの、対面で話しても中央の吸入口で飛沫感染リスクを軽減できるという「エアトリーブ」。
新型コロナウイルスの影響で人との距離が離れていた今、直接会って話したい時の一助になるかもしれない。
 

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