「最も高い山型の仕掛け花火」として8月にギネス世界記録に認定された千葉・市川市民納涼花火大会。その記念写真が、市役所での展示中に1件のクレームを理由に撤去された。しかし、この対応に市民から100件を超える抗議や意見が寄せられ、市長の判断で20日ぶりに展示が復活した。

1件のクレームで撤去された“ギネス記念写真”

「最も高い山型の仕掛け花火」としてギネス世界記録に認定された「市川市民納涼花火大会」の花火。イット!は、その“ギネス記念写真”を市川市が1件のクレームで市役所から撤去した一件を報じた。

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ところが、10月31日に「いちかわ観光物産インフォメーション」を訪れると、撤去された写真が再び飾られていた。

この“ギネス記念写真”を撮影したのはプロ写真家のShun Shiraiさん。市の依頼で撮影し、Shiraiさんの名前入り写真を市に無償で提供した。

花火を撮影したShun Shiraiさん:
市役所が1日だけの展示で撤去されてしまって。(その後)行徳支所の会場でも私の展示はない状態でした。

市は当初「公の施設でプロの写真家のPRの促進につながるような行為を行うのは、良くないのではないか」という1件のクレームで写真の撤去を決定。しかし、この市の対応に市川市民から約100件以上の意見が殺到した。

市川市民:
1人のクレームで展示がなくなるのは、ちょっと残念だと思いました。

市川市民:
私は電話してませんけど、どうなんでしょうね。1人のクレームをすくうならば、私の意見もすくわれるのって。

市長「報告・連絡・相談できていなかった。最終責任は私に」

こうした事態を受け、復活展示へと舵を切った市川市の田中甲市長は、一連の騒動について次のように謝罪した。

市川市・田中甲市長:
皆さんにお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳なかった。