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プレスリリース配信元:認定NPO法人ブリッジフォースマイル

児童養護施設等にいる子どもたちの巣立ち支援を行う認定NPO法人ブリッジフォースマイルでは、2020年から10年計画で『退所者トラッキング調査』を開催。136施設(3,445人分)の回答が得られました。




11月の「児童虐待防止推進月間」によせて

全国の児童養護施設へのアンケート調査で見える、児童養護施設退所者(ケアリーバー)たちの変化や課題


『退所者トラッキング調査』は、2020年から 10年計画でスタートした調査です。今回は、全国47都道府県にある577の児童養護施設にアンケートを送付。136施設(前年度+16)、3,445人分(前年度+543)の回答が得られました。
2024年4月「児童自立生活援助事業」適用範囲が拡大された新制度の導入状況や、措置延長(満19歳になる年度の4月以降に措置解除)の実施状況、高校卒業後の進路、退所時の住まいなどに加え、今回はじめて、生い立ちの整理の実況状況を調査し、回答結果を報告書(90ページ)にまとめています。

全国児童養護施設 退所者トラッキング調査2025 【概要版】【詳細版】 → こちら

ライフストーリーワーク:生い立ちの整理
「生い立ちの整理」とは、ライフストーリーワークとも呼ばれ、子どもが過去に起こった出来事や家族のことを信頼できる大人とともに整理する作業を通して、子どもの過去、現在、未来をつなぎ、前向きに生きていけるように支援する取り組みです。
本調査では、措置理由や家族情報の伝え方に関する状況、支援への取り入れ方による傾向、メンタルとの関係、「生い立ちの整理」の有効性などを調査しました。

【アンケート調査で見えてきたこと】
- アフターケアの担当職員不在は1割。
- 独自のアフターケア制度では、寄付品仲介を行う施設が7割を超えるものの、現金給付は14.0%、現金貸付は19.9%。
- 「児童自立生活援助事業」の導入見込みは、3割程度に留まる。
- 措置延長はこの10年で2倍に増加。
- 措置延長される人は、大学等へ進学する人が67.1% にのぼり、措置延長しない人の32.2%と比べると、2倍以上。
- 上昇を続けていた大学等への進学が、2023年度以降伸び悩んでいる。
- 高校卒業後の進学先を中退/休学した理由は、学習意欲の低下が63.2%と最も多い。
- 施設退所後に、親・親族宅に戻る割合は減少傾向。就職先の選択においては住宅支援を重視。
- 高校卒業後に正社員として就職した人の半数近くが1年後に離職。
- 早期退所者(満18歳3月以前に措置解除された人)の高校中退率は47.7%で、満18歳3月末で退所した人の高校中退率(1.6%)と比べて約30倍と高い。
- 生い立ちの整理の実施状況・実施担当者は、施設によってばらつきがある。
- 不登校や自傷行為など、支援の難易度は高まっている。



【全国児童養護施設 退所者トラッキング調査2025】


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