区長と家族が1億円マンションを購入

隣のビルよりはるかに高くそびえるこの建物は、東京都千代田区の高級マンションだ。

元々予定されていた高さを大きく超えて建設されたこのマンションを巡っては、”事業協力者住戸”と呼ばれる土地の所有者などにのみ販売される、一般向けではない部屋を区長とその家族が約1億円で購入していたことが問題となってきた。

その購入において、何らかの便宜供与はなかったのか?

これを調査する区の百条委員会に対し、10月14日に販売会社が回答書を提出していたことが分かった。

東京都千代田区・石川雅己区長(7月):
特段、優遇措置を受けたものではないということは明快に申し上げておきます

2020年7月の会見でこう反論したのは、東京都千代田区の石川雅己区長だ。区議会は、疑惑の解明に向け百条委員会を設置し、問題を追及すると区長は…

東京都千代田区・石川雅己区長(7月):
国民1人に12万円の給付金を含めた取り組みを行うことを決定した

新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けた区民への現金給付を表明したのだ。

東京都千代田区・内田直之区議:
12万円の給付は、疑惑隠しのバラマキではありませんか?

東京都千代田区・石川雅己区長:
毛頭そんなことは考えておりません

そして、区議会は百条委員会での虚偽答弁などを理由に、石川区長の刑事告発に踏み切ることを決定したのだ。

区長は一方的に議会の解散を宣言

すると今度は…

(7月)
東京都千代田区・小林たかや議長:
なんです?

東京都千代田区・石川雅己区長:
解散の通知です

告発の決議は不信任にあたるとして、議会の解散を一方的に宣言したのだ。

東京都千代田区・小林たかや議長:
受け取りません

東京都千代田区・石川雅己区長:
ダメですよそれは

東京都千代田区・小林たかや議長:
受け取りません

東京都千代田区・石川雅己区長:
はい置いておきま~す

その後解散宣言は撤回され、問題の調査は続いてきた。

販売会社「販売上の戦略」

そして10月14日、販売会社の三井不動産レジデンシャルが百条委員会に回答書を提出した。

この回答書には、「区長らが購入を希望した部屋について担当者などが協議し事業協力者住戸に設定、一般販売前の抽選なしで購入できると家族に説明した」などとする内容が記載されていたと言う。

そうした対応をした理由について販売会社は、「過去にも別の物件を購入した区長の家族であり、購入資金も問題ない認識を持っていて、販売上の戦略だった」などと説明。区長から便宜を受けた事実はないとしている。

区長は便宜供与を否定

一連の問題について東京都千代田区は…

千代田区民A:
お安く買えるならあれだけど、元々お高いマンションですもんね

千代田区民B:
やっぱり裏取引があるんだなと思って、まともにやっていると損みたいな。我々が手が出るもんじゃないけど、やっぱり納得いかないよな

一方、石川区長は「購入手続きは私が行ったわけではないので承知していない。販売元に便宜供与をした事実はない」とコメントしている。

榎並大二郎アナウンサー:
今回の問題ですが、父親が区長を務める千代田区で家族が一般には販売されないマンションの一室を買えてしまったということです。千代田区民の皆さんからこの購入の経緯に疑問の声が上がっていました。石川雅己区長には、とにかく納得のできる説明が求められます

(「イット!」10月14日放送より)