秋サケ漁の不振が続く中で新たな動きです。
水産大手のニッスイが岩手県陸前高田市でサーモンの養殖を展開することになりました。
ニッスイは2年前から広田湾漁協と共同でサーモンの試験養殖を行っていて、安定した生産の目途が立ったことなどから本格的に事業を実施することになりました。
既存の施設を使って11月から養殖を始めるほか、広田湾には2026年以降直径50メートルのいけすを5基設置し、2030年には2500トンの水揚げを目指すとしています。
ニッスイ 金柱守漁業養殖推進部長
「南限が北に上がってしまっていて、サーモン養殖により数量を増やしていかないと日本すら供給できなくなってしまうので、日本のサーモン事業というのはこれから大きく発展していくと思っている」
県内では近年、各地でサーモンの養殖が行われていて、2025年は3300トン余りが水揚げされています。
ニッスイでは、すでに大槌町でも養殖に取り組んでいるほか、11月から大船渡市でも試験養殖を始めることにしていて、2030年には県内で7000トン生産するとしています。
 
       
         
         
        