VR・バーチャルリアリティを活用して震災当時の避難行動を疑似体験する装置が、宮城県気仙沼市の震災遺構・伝承館に11月設置されます。
これは東北大学災害科学国際研究所と民間企業が共同で開発したもので、31日は報道向けに装置が紹介されました。
体験できるメニューは2つあり、一つは被災した住民の証言を基に、実際の避難行動を360度映像で再現したもの。
もう一つは安全な場所を目指す徒歩避難体験です。
徒歩避難体験は、足を動かす速さに応じてVRの中での移動スピードも変わります。
逃げる途中には地震対応や安否確認など様々な指示が出て、行動を止めなくてはならなくなります。
東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授
「自分の体を動かすことによって、語り部から話を聞く以外の学習効果を高める方法として用意した」
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 熊谷心副館長
「知らない所で地震・災害が起きた時に避難場所が分からないなど感じてもらい、避難の難しさを自分の事に感じてほしい」
VRによる疑似体験は、11月5日から30日まで中学生以上が利用できます。
 
       
         
         
        