今年6月、仙台市内の交差点で自転車の女性が大型トラックにはねられ、死亡した事故の裁判が、10月31日、始まりました。トラックを運転していた被告の男は起訴された内容を全面的に認めました。
過失運転致死などの罪に問われているのは、山形県天童市に住む魚住隆浩被告(58)です。
起訴状などによりますと、魚住被告は今年6月、大型トラックを運転して宮城野区原町の坂下交差点を左折した際、自転車で横断していた当時68歳の女性を左前輪で巻き込んで死亡させた罪に問われています。
女性はおよそ180メートルにわたって引きずられ、魚住被告は事故後、現場から10キロ離れた路上でトラックの下に挟まっていた自転車を取り除いたうえで、そのまま配送先の多賀城市に向かったということです。
31日の初公判で、魚住被告は「間違いありません」と起訴された内容を全面的に認めました。
検察によりますと、魚住被告は事故直後、「車体の下から異音を感じ、部品が壊れたと思い車を停めた」「タイヤを確認したがパンクしていなかったので出発した」などと供述していたということです。
魚住被告は「ひき逃げ」の罪でも追起訴されており、次回の公判は12月に開かれる予定です。
 
       
         
         
        