鹿児島県内に4年ぶりの交通死亡事故多発警報が出されました。

31日未明、鹿児島市で2人乗りのバイクが電柱にぶつかり、男子高校生が死亡するなど、鹿児島県内では9日間で5人が死亡しています。

多田百合香記者
「2人が乗ったバイクはこちらの道路を進行中、何らかの理由であちらの電柱に衝突したということです」

警察によりますと、31日午前1時半すぎ、鹿児島市鴨池1丁目で2人乗りのバイクが進行方向の左側にある電柱にぶつかりました。

この事故でバイクに乗っていた鹿児島市中山2丁目の高校生、岸田和也さんが顔などを強く打って死亡し、鹿児島市の18歳の会社員の男性が骨折などの重傷です。

バイクの免許は高校生の岸田さんのみが持っていたということですが、2人のうちどちらが運転していたかは分かっていません。

現場には2人分のヘルメットが落ちていたということで、警察は当時の状況や事故の原因を調べています。

また、30日は南九州市頴娃町でトラックが前方を走っていたトラクターに衝突し、トラクターに乗っていた90代の男性が死亡しました。

鹿児島県内では10月23日以降の9日間で、交通事故による死者が5人に上っています。

これを受けて鹿児島県は31日、4年ぶりに県内全域に交通死亡事故多発警報を発令しました。

期間は31日からの10日間で、警察や関係団体が交通量の多い道路や交差点で警戒にあたります。

5件の死亡事故は、いずれも夕暮れから早朝の暗い時間帯に発生していて、警察は、夜間に歩く際は明るい服装にすることや反射材を身に着けること、運転する際には早めのライト点灯を心がけるなど注意を呼びかけています。

鹿児島テレビ
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