年末が少しずつ近づいてきました。30日は、2026年用のお年玉付き年賀はがきが発売されました。
鹿児島市の郵便局では以前のようにはがきを買い求める人の行列は見られませんでした。
一方で、年賀状のやり取りを終えることを相手へ伝える「年賀状じまい」の動きは加速しているようです。
多田百合香記者
「元日まであと63日となりました。郵便局ではきょうから年賀はがきの販売が始まりました」
午前9時、鹿児島市の鹿児島中央郵便局では年賀はがきを買い求める人が訪れていました。
200枚購入した客
「またこれに継ぎ足すと思う。電波で送るよりも肉筆のほうがやっぱりうれしい」
こちらは6年前の2019年の販売日の映像です。
販売開始にあわせて年賀はがきを買い求めようと多くの人が列を作っていましたが、30日は列はなく、約1時間の取材中に買いに来たのは2人だけでした。
日本郵便によりますとSNSの普及などで年賀状離れが進み、2026年用の年賀はがきの発行枚数は2024年より約3割少ない7億5千万枚となっています。
こうした中、2024年から、年賀状に貼り付けてギフトを送ることができるポストアンドギフトが販売されるなど、年賀状に新しい魅力を感じてもらおうという取り組みも行われています。
鹿児島中央郵便局・田方健一局長
「手触り感の年始の挨拶という独特の文化なので、様々な方に改めて利用してほしい」
年賀はがきの受け付けは12月15日からで、郵便局によりますと元日に届けるには12月25日までに投函が必要です。
一方、年賀状じまいの動きは年々、加速しているようです。
林佳伸記者
「SNSの普及で年賀状を出す人が減る中、今、『年賀状じまい』が注目を集めています」
鹿児島市呉服町のマルヤガーデンズにある「ロフト」には、年賀はがきとともに年賀状じまいのはがきが並んでいます。
年賀状じまいは、長年続けてきた年賀状のやり取りを終えることを相手へ伝えるはがきです。
こちらの店舗では、2025年は年賀状じまいに関連する商品を2024年の約1.5倍に増やしはがきの他にもシールも並んでいます。
Q.「年賀状じまい」のはがきを使用することは?
鹿児島ロフト・中口渉マネジャー
「(年賀状を)ずっと続けてきた方が急に連絡が来なくなると不安なので、前もって知らせるとすごくうれしいと思う」