記録的な暑さとなった今年の夏。
家にいる間、エアコンをつけっぱなしにしていた人も多いんじゃないでしょうか。
夏に使ったままエアコンの汚れを放置しておくと、冬場使用した時に電気代が上がり健康被害にもつながるおそれがあります。
実際にエアコンを掃除してもらい夏の汚れを確認しました。
業務用から家庭用まで年間500台近くエアコンを掃除するという宮崎市の業者は、「年々、一般家庭や介護施設などのエアコン清掃の依頼が増えている」といいます。
(清興産業   沼口十器夫代表取締役)
「(エアコンを)みなさん使われている量は多いと思う。それに比例して汚れているエアコンも多くなってきている」
今年6月から8月の県内の平均気温は、27.5℃と去年に続き過去最高で、年間の真夏日も7つの観測地点で100日を超えるなど記録的な暑さとなりました。
(早瀬純哉記者)
「こちらのエアコン、およそ1年間掃除していないものなんですが、これから中を覗いてみて、洗浄をしていきます」
この夏、ほとんどつけっぱなしにしていたこのエアコン。
カバーを外してみると・・
フィルターにほこりがびっしり。
(清興産業   沼口十器夫代表取締役)
「目が詰まっているので、内部にほこりがたまりやすくなる」
大手家電メーカーパナソニックの調査では、1年間フィルター掃除をしないと、空気を取り込むために余計な電力が必要となり、年間でおよそ25%消費電力が上がり電気代も1万円以上無駄になる場合があるということです。
さらに…。
(清興産業   沼口十器夫代表取締役)
「特に夏場は冷房を使うことで、中で結露水が発生する。その結露水とエアコン内部の駆動の温かさと、水分とカビが発生しやすい状況」
パナソニックによりますと、カビが発生したままエアコンを使用すると、空気中にカビが漂い呼吸器系の疾患を発症してしまうリスクもあるということです。
清掃では専用薬剤で内部にたまっていた汚れやカビを浮かせました。
(清興産業   沼口十器夫代表取締役)
「パッと見綺麗に見えるエアコンも洗剤かけただけでこのくらいの汚水が出てくる」
そして最後に高圧洗浄機でエアコン全体を洗いました。
掃除した効果を調べるため、設定温度を18℃にして、同じ風量で吹き出し口付近の温度を計ってみると、掃除前が10℃だったのに対して・・
(早瀬純哉記者)
「1.5℃下がって8.5℃になりました」
(清興産業   沼口十器夫代表取締役)
「風量が上がって、熱交換率も上がっているのでエアコンの吹き出し口の温度が下がる。すぐ部屋が冷えたり暖かくなったりするので、それだけ消費電力が少なくてすむ。カビ菌をまき散らすこともなくなり空気環境がよくなる」
これからの暖房シーズン、快適な生活を送るためにも夏の汚れはしっかり落としましょう。
 
       
         
         
        