秋の登山シーズンが佳境を迎える中、消えることのない“クマ遭遇”の危険性。

アウトドア用品を販売する「mont-bell」では“クマ撃退用スプレー”を3日間2500円で貸し出していて、この週末の予約はほぼ埋まっているといいます。

mont-bell広報部・狩野剛史さん:
(従来は)長い間 山に入るテント泊や山小屋泊で持っていく人が多かったが、昨今のクマ被害の状況を受け、日帰り登山で携帯される方が多くいる。

全国各地で史上最悪レベルのクマ被害が続く中、クマの出没が激減した自治体の取り組みが注目されています。

その場所とは、長野・箕輪町。
町によると、例年クマの目撃情報が多いといいます。

そこで行ったのが「ゾーニング」と呼ばれる対策。
山側のクマの生息域と人が生活する地域を分けるため、2つのエリアの間にあるクマが通常は身を隠せる“草むら”を刈り取る対策を講じたのです。

長野・箕輪町 みどりの戦略課・井上貴之さん:
(人とクマ)お互いがびっくりして、ぶつかることがないような取り組み。

この対策により、町内のクマの出没は2024年の19件から9件と半減したのです。

みどりの戦略課・井上さんは「基本的にツキノワグマは、臆病な動物とされる。自分も何度かバッタリ出くわしたが、人の姿を見たらサッと逃げていく」と話します。

一方、30日に関係閣僚会議を開いた政府では、“緊急銃猟を実施する人員”を拡大するための処置についても議題に挙がったといいます。

この点について、午後の会見で質問された木原官房長官は一例としたうえで「警察においてはまずクマに関する知識を習得してもらい、ライフル銃を使用したクマの駆除について早急に対応するようにお願いしたところ」と述べました。

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