アメリカのトランプ大統領が「核兵器の実験を始めるよう指示した」と発表したのを受け、長崎市の鈴木市長は「被爆地の思いとしては、実際に開始するとすればノーベル平和賞には値しない」と厳しく非難しました。

アメリカのトランプ大統領は中国の習近平国家主席との会談を前に、自身のSNSで中国の核兵器保有数に言及した上で「国防総省に核兵器の実験を開始するよう指示した」と発信しました。

これに対し、長崎市の鈴木史朗市長は定例会見で「被爆者をはじめとする核兵器のない世界を実現するための努力や世界中の人たちの平和への思いを踏みにじる行為で断じて容認できない」と非難しました。

また、高市首相がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦すると伝えたことに触れ、「平和賞は大きな意義、影響があるもの。大統領の実際の行動を見ながら判断すべきだが、被爆地の思いとしては実際に核兵器の実験を即時開始するならばノーベル平和賞には値しないのではないか」と述べました。

核実験の開始指示については日本被団協の田中重光代表委員も「核兵器廃絶に向けた行動を無視してそういう実験を繰り返すことに怒り心頭」と強い憤りを表しています。

テレビ長崎
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