自民党と日本維新の会は東京都内で開かれた会合で、今週中に政策責任者による会議を立ち上げることを確認しました。
また、その下に政策ごとの協議体を設置し、両党の間で合意した副首都構想や、社会保障制度改革などについて議論を進めることにしました。
■自民と維新は毎週、定期会合を開く予定
【自民党・小林鷹之政調会長】「これから様々な意見の相違などが出てくる可能性も当然想定されます。しっかり意思疎通を密にして、合意形成に真摯につとめていく」
29日の会合には、自民の鈴木幹事長、維新の中司幹事長のほか、両党の政調会長と国対委員長が同席しました。
これまで自民党は、公明党と幹事長ら幹部による定期会合を開いていましたが、今後は毎週、維新との幹部会合を開く予定です。
■12項目合意『やれるわけない』自民議員からは後ろ向きの声も
ジャーナリストの鈴木哲夫さんによると、自民党の議員20人ほどに取材をしたところ、12項目合意の内容に「やれるわけない」と後ろ向きの声が上がっているということです。
【鈴木哲夫さん】「こうやって毎日ニュースに出てきてるいのは両党の役職者トップたちですよね。実際の議員たちは何考えているのか。自民党の議員は、(維新と)12項目合意したけど『やれるわけない』と話している。例えば消費税減税。『これは絶対ダメだ』と。それから企業団体献金の禁止についても『こんなのやれるわけない』(と話している)」
また、維新の議員は今後の「選挙協力」について、不安を漏らしていると言います。
【鈴木哲夫さん】「一方の維新も議員2回生、3回生議員に話を聞いたけど、一番言ってるのは選挙協力なんですよ。今まで自民と戦ってきたわけだから、今は選挙のことは考えないとか、選挙はいずれ戦うんだとか(党は)言ってるけれども、日々の自分たちの選挙活動をどうすればいいのかを含めてものすごく迷っている。
これから協議体を作って毎週やっていくと言いますけれども、すべてが合意するまで、まだまだ(時間がかかる)。1週間ぐらいでバタバタと連立を組んだでしょ?」
さらに、「いったん連立を組んだ以上簡単に離れられない」と話しました。
【鈴木哲夫さん】「ある(維新の)幹部は『連立の中に入らないで外にいるんだ』と(閣外協力を選択したことについて)強気のことを言う人もいますけども、一旦組んだ以上簡単に離れられない。この辺は両者これから難しい場面が来るんだろうなと思います」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年10月29日放送)