27日に秋田市雄和で発見された損傷の激しい女性の遺体は、近くに住む81歳の女性であることが分かりました。警察は、遺体の損傷などから、クマに襲われた可能性が高いとしています。
秋田市雄和萱ケ沢の田んぼの側溝で27日、損傷の激しい女性の遺体が発見され、付近ではクマの目撃が相次いでいました。
警察は29日、司法解剖を行い、その結果、遺体は近くに住む81歳の女性であることが分かりました。
死因は多発外傷に伴う失血死で、遺体の損傷が激しく、引っかき傷などが多数あることから、警察はクマに襲われた可能性が高いと判断しました。
秋田市は、女性が襲われた現場付近に箱わなを設置していますが、クマが捕獲されたとの情報は入っていないということです。
ところで、秋田市の千秋公園では、26日に公園内を巡回していた警察官が、本丸付近で体長約1メートルのクマ1頭を目撃したことから、園内への立ち入りが規制されています。
秋田市は御隅櫓付近に箱わな1基を設置して捕獲を試みていますが、4日目となる29日もクマの捕獲には至っていません。
市は29日、園内にドローンを飛ばしてクマの行方を捜しましたが、クマの姿は確認されませんでした。
なお、千秋公園近くの明徳小学校は28～31日まで臨時休校にしていて、住民の生活にも影響が出ています。
