「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から32年前の1993年10月29日、現在の三原市本郷町に新しい広島空港が開港しました。
国内線の搭乗待合室では、広島空港から初めて飛び立つ一番機の出発式が行われテープカットをして出発を祝いました。
新しい広島空港は、2千5百メートルの滑走路を持つ、全国でもトップクラスの国際空港になりました。
それまで広島市西区にあった広島空港は、1961年に開港。
当時の滑走路は1200メートルで、後に1800メートルまで延長されましたが、ジャンボジェットなどの大型機は着陸できませんでした。
航空需要の高まりから、より大きな空港が必要になり、県東部の県民にも利用しやすいようにと、県中央部の山の中に建設されました。
【笠間アナ】
「これはタイヤなんです。直径がなんと3メートルもあります。一般の道路を走る11トンダンプに比べ7倍もの土砂を運ぶことができます」
こうした大型機械も導入し、工事は急ピッチで進められ空港は7年の歳月をかけて完成しました。
県民が待ちに待った期待の新空港。
一方で、空港への交通アクセスの問題など課題をかかえながらのスタートでもありました。
(メモ)
現在の広島空港の候補地については、1982年に
1「既存空港の沖出し案」
2「洞山案(東広島市・竹原市・安芸津町)」
3「用倉案(本郷町)」
の3案が提案され、1983年に現在の三原市本郷町の「用倉案」に決定。