東京株式市場では27日に日経平均株価が史上初の5万円台に到達。
さらに、29日は5万1000円を超え、史上最高値を更新しました。
この歴史的な株高に、東京都内の「投資家バー STOCK PICKERS」では、「ここまでの高値は本当にびっくり。バブル崩壊を経験してきていますから、それを超えた金額になりびっくり」と、驚きの声が聞かれました。
10月1日、日経平均株価は4万4550円でした。
それから上昇基調を強め、27日に歴史的節目となる5万円を突破。
29日の終値は5万1307円となり、1カ月足らずの間に6000円以上値を上げたことになります。
60代(投資歴30年):
やっぱりもうかりましたよね。(Q.どのくらい?)ちょっとそれは…。
投資歴5年だという店員の女性も「それなりにもうかったかなという形です。ただ売っていないので、含み益という形になっています」と話し、株価上昇の恩恵を受けた1人です。
今回の株高について、投資家の男性は「女性首相で期待感が高いんだなと思って、世界的にね。今まで閉塞(へいそく)感が長かったので、海外の投資家が日本が変わると思い、(株価が)あがってるんだと思います」と話し、日本初の女性首相の経済政策に対する海外投資家の期待感が表れているとみています。
株価が上昇する中、投資家デビューへの関心もアップ。
東京都内で行われていた株式投資を基礎から学べるセミナーには、平日の夜にもかかわらず複数の受講者の姿がありました。
受講者(40代):
周りがやっていて実は。(投資歴)5年10年っていう方が多くて。 ちょっと慌てて遅いかなとも思ったが遅いこともないと意見もらって始めた。
セミナーの担当者によると、受講者は30代か~50代が中心で、最近は女性の参加も増えているといいます。
また、オンラインでの受講も盛んになっていて、取材した日も20人ほどが参加していました。
ファイナンシャルアカデミー 認定講師・小野原薫さん:
全く経験ないけど、さあ今こそ始めたいという方もいっぱいいるし、ある程度株やってるけど日経平均株価の上昇ほど自分の資産増えていないから、やり方間違えているのではないかと勉強に来る方もいます。
小野原さんによると、受講者の中には、「YouTubeとかでいろいろ情報はとれるようになったと思いますが、いっぱい情報があって処理できないと。結局何をしていいかわからない」などといった悩みから参加する人たちもいるといい、「知ってることは増えてるけどできないっていうのに悩んで、こういう学校に来る方は増えている」ということです。
では、ずばり今後の株価はどうなるのか。
フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
米中対立への警戒感がうすれたことが大きなきっかけになったものですが、高市政権の政策に期待する“高市トレード”やAI(人工知能)需要の広がりが相場を押し上げています。市場関係者の間では、5万2000円が視野に入ったとの見方がある一方、今の勢いがこの先も続くかどうかは、高市政権の経済財政運営が実際にどういうものになっていくのか。AI関連の投資がこの先も広がっていくのか。このあたりを見極めながらの展開になっていくのでは。