宇和島で”深まる秋”を満喫!芸術と味覚の饗宴

秋の深まりを感じる季節、愛媛県宇和島市を訪れた中山明音アナウンサーが芸術と食の両面から秋を満喫するお散歩に出かけた。
最初に訪れたのは宇和島市三間町の「コスモス祭り」。三間インターチェンジ近くの約6ヘクタールもの広大な田んぼに、鮮やかなピンク色のコスモスが一面に咲き誇る光景が広がっていた。この祭りは11月9日まで開催されており、秋の風物詩として多くの人を魅了している。
この日は特に残暑も終わり、県内各地で秋本番を迎えていた。

満開のコスモスから出発
満開のコスモスから出発
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宇和島のアーケード商店街が美術館に変身

宇和島市中心部にある「きさいやロード」を訪れた。ここでは10月25日から11月24日まで「宇和島フォトフェスティバル(UWAJIMA SIGHTS)」が開催中。14組17人のアーティストが手がけた作品など、計146点が宇和島城と中心市街地をメインに各所に展示されている。

商店街のアーケードの入口には、森山大道さんによるのれんのような白黒の写真が飾られ、訪れる人々を迎えている。「いろんなアーティスティックなお写真が、商店街や宇和島市内各所に飾られているアートのイベント」と語り、フェスティバルの魅力を伝える。

宇和島フォトフェスティバル(UWAJIMASIGHTS)が開催中
宇和島フォトフェスティバル(UWAJIMASIGHTS)が開催中

ミカンの皮から生まれた芸術

きさいやロード内を歩いていると、足元に見慣れないものが。一見ミカンのようにも見えるが、実はアーティスト小池健輔さんの作品「新大陸」だ。「みかんって言ったら宇和島」というイメージから生まれたこの作品について、小池さんは「みかんの表と裏、ちゃんとむいた感じの」と説明した。

小池さんはこの8月に宇和島に滞在して制作活動を行い、地元のミカンから着想を得て作品を生み出した。アーケード内には大量のミカンの皮を模した作品を展示し、天井からはミカンの皮が絶妙にビリビリと裂けたリアルな表現の大きなオブジェも吊るされていた。

「まず何だろうというところから入ってもらって、だんだん興味を持ってもらえばいい」と小池さんは来場者の反応を期待していた。

アーティスト小池健輔さんの作品「新大陸」
アーティスト小池健輔さんの作品「新大陸」

城山公園で体感する鳥のアート

宇和島城の城山公園では、写真家の吉楽洋平さんの作品「BIRDS」が展示されていた。2012年に誕生した作品で、今回初めての屋外展示となる。「触っていただいても、座っていただいたり、寝転んでいただいたりしても全然」と吉楽さんが言うように、作品は鑑賞するだけでなく体験できる。

この作品は古い鳥の図鑑から着想を得たもの。「元々古い鳥の図鑑の切り抜かれたページがあって、そこから発想して図鑑に残っていた鳥たちを森に返していく」という背景があるという。

吉楽さんは宇和島との縁も深く、「私の妻が宇和島出身なので、毎年宇和島にはお世話になっています」と語った。しかし今回のように作品を宇和島で展示するのは初めてで、「自分の代表作をここで展示できることがすごくうれしい」と喜びを表現していた。

吉楽洋平さんの作品「BIRDS」
吉楽洋平さんの作品「BIRDS」

食欲の秋は”シン味噌ラーメン”で締めくくり

芸術の秋を楽しんだ後は、食欲の秋も満喫。中山さんは商店街のアーケード内にある「麺屋凩」を訪れた。店主の藤掛路幸さんが勧めるのは、新商品の「シン味噌ラーメン」(980円税込)。

「味噌は4種類使っている」と藤掛さんが説明するように、複数の味噌をブレンドし、生姜やニンニクをたっぷり入れた一杯だ。中山アナウンサーが実際に食べてみると、「優しいけど、結構しっかりとしたコクのある味わい」「あったまる。この辺がもうすでに飲んでからポカポカポカポカしてくる」と絶賛。

しっかりとしたコクのある味わい
しっかりとしたコクのある味わい

味噌も作り方も麺も全部作り変えた

藤掛さんによると、この「シン味噌ラーメン」はこれまでの味噌ラーメンから「味噌も作り方も麺も全部変えた」という。
中山アナも「芸術の秋も良かったけどやっぱり終着点はここがいいかな」と満足げに締めくくった。

宇和島市で開催中のフォトフェスティバルは11月24日まで、三間町のコスモス祭りは11月9日まで続く。秋深まる宇和島で、芸術と食の両方を存分に楽しんでみてはいかがだろうか。

やっぱり終着点はここがいいかな
やっぱり終着点はここがいいかな
テレビ愛媛
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