JR西日本は、昨年度、輸送密度が、1日2000人未満となった路線の収支状況を公表し、JR芸備線の「東城ー備後落合間」が管内で最も赤字幅が大きかったことがわかりました。
「輸送密度」は、路線ごとに、1日平均、何人の乗客を運んだかを示す数値で、JR西日本によりますと県内の路線では芸備線の「東城~備後落合間」が19人で、最も少なくなっています。
また、公表された1日2000人未満となった路線の収支状況で、100円の収入を稼ぐために幾らかかるかを示す「営業係数」をみると芸備線の「東城~備後落合間」は9945円で、収支率にすると「1%」とJR西日本管内で最も採算が合わない数字となりました。
また、同じ芸備線の「備後落合~備後庄原間」も「営業係数」が2903円と赤字となっています。
JR芸備線は存続か廃止かも含めて国とJR、自治体による「再構築協議会」で議論が続いています。
しかし、今回の結果を受けJR西日本は、「鉄道の特性である大量輸送の観点を発揮できておらず、依然として極めて厳しい状況が続いている」との見解を示しています。