呉市は、瀬戸内の冬の味覚、生カキを返礼品とするふるさと納税の寄付募集を一時停止したと発表しました。カキの生育状況が悪いことが原因です。

呉市では、今月20日からカキの水揚げが始まりましたが、27日にカキを提供する事業者から「水揚げの結果、8割、9割が死滅し、残りの1割も商品にならない」「寄付分の返礼品が提供できなくなった」と連絡がありました。
他のカキ業者にも確認したところ、一部を除き、概ねカキの生育が厳しいことが確認できたということです。

こうした事態をうけ、呉市は、生カキを返礼品とするふるさと納税の寄付募集受付をいったん停止しました。

すでに寄付をした人に対しては、事情を説明したうえで、冷凍カキなど代替商品での提供が可能かどうかを確認するほか、キャンセルを希望する人には、その旨対応するとしています。

呉市の生カキを返礼品としてふるさと納税の寄付は、9月1日から今月27日までに、1738件、2464万2000円を受け付けていたということです。

なお、呉市は、今後、水揚げ状況が回復すれば、各事業者に提供可能件数を確認したうえで、寄付の受付を再開することにしています。

広島県内では、例年10月1日に養殖カキの水揚げを始めていましたが、今年は猛暑の影響で水揚げ開始日を遅らせたうえ、事業者からは今年のカキの生育状況も芳しくないとの声があがっています。

テレビ新広島
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