今月20日、徳島大学で特別研究学生の男性が死亡していた事件で、大学は臨時に設置していたドライアイスによって男性の死因とされる酸素欠乏を生じた可能性があると発表しました。

死亡しているのが見つかったのは徳島大学大学院薬学研究科の特別研究学生の男性(27)です。

男性は20日午前、徳島大学大学院薬学研究科附属医薬創製教育研究棟1階の試料調整室内の低温培養室で口から血を流してうつ伏せに倒れて死亡しているのが見つかりました。

争った形跡や外傷がなく警察が司法解剖した結果、男性の死因は酸素欠乏とされました。警察は男性が死亡した経緯を調べています。

徳島大学は28日、男性の死亡していた低温培養室には計画停電に備えて18日から試薬を保冷するためのドライアイスを設置していたことを明らかにしました。

ドライアイスが密閉された空間で気化すると人間は酸素欠乏になる恐れがあり、大学はドライアイスが男性を死亡に至らしめた可能性があるとしました。

大学は「将来を嘱望される優秀な学生が命を落とす事故を発生させたことを深くお詫びします」と謝罪し、二度と事故を起こさないよう大学を上げて安全管理を徹底すると共に警察の捜査にも全面的に協力するとコメントしました。

関西テレビ
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