28日に行われた高市首相とアメリカのトランプ大統領の首脳会談について、野党からは「グッドスタート」と評価する声の一方、防衛費をめぐる議論の内容を国会審議で検証したいとの声も出た。
立憲民主党の野田代表は28日の党の会合で、「トランプ大統領の訪日を歓迎したい。日米関係は2国間関係の中でも最も重要な関係だ」と述べた上で、「まずは個人的な信頼関係が結ばれることが大事だが、和やかな空気で会談が行われ、成功裏に終わったと思う」と評価した。
その上で、「防衛費をめぐり、どんな議論があったのか、過度にお世辞外交にはなっていないのかなどは、これからしっかり国会の審議を通じて検証していきたい」との考えを示した。
一方、国民民主党の玉木代表は28日の記者会見で、「率直に言ってグッドスタートだ。日米関係は我が国のみならず、世界にとっても重要な公共財だ。両国間、両首脳間のよいスタートが切れたのではないか」と評価した。
そして、「我が国を取り巻く安全保障環境は極めて厳しくなっている。特に中国、ロシア、北朝鮮の脅威にどう向き合っていくのか」と指摘し、「日米、日米韓の同盟が基軸になる。まずは安全保障面での揺るぎない連携を強く見せていくことが重要だ」と強調した。
さらに、「インド太平洋全体の平和と安定を築く上でも、両国関係が果たす役割は非常に大きい」との認識も示した。
玉木氏は「まず安全保障の関係、そして経済関係も含めた多層的な両国関係の強化にぜひ高市新政権には貢献いただきたい」と求め、「協力するところは協力していきたい」との考えを示した。