児童への虐待事案などへの対処につなげようと、警察・検察・児童相談所が連絡会議と合同訓練を行いました。
この取り組みは児童虐待事案などへ迅速に対処するため、情報共有や対応の仕方を確認しようと、警察・検察・児童相談所の三者が協力して行ったものです。
「こんにちは。児童相談所のみやざきです」
「帰って!何も用なかけん!」
訓練は2つの場面を想定し、このうち虐待が疑われる子供を保護するための強制的な措置「臨検・捜索」の訓練では、児童相談所の職員が令状を持って家庭を訪問。
警察官が抵抗する母親を制止して職員と一緒に聞き取りを行い、児童福祉司や保健師が子供の安全を確保していました。
また、2つ目の訓練は児童相談所を訪れた男が話を聞いているうちに突然襲ってきたという想定です。
「お前じゃいっちょん話にならん。ぶっ殺す。もうよか。もうよか」
「ふざけんなて開けんかドアば」
職員はナイフを取り出した男の攻撃をその場にある椅子を使ってかわし部屋から逃げます。
その後、男を部屋に閉じ込めている間に他の職員が警察に通報。
連携して対応していました。
【県中央児童相談所 松藤英樹所長】
「いろいろな事案が発生する。できればその前によその案件などをきちんと他山の石としてみながら、自分たちのよりよい仕事ができるように精度をあげていく必要があると思う」
県内では今年5月に佐賀市の児童福祉施設を訪れた女が職員を包丁で殺害する事件が起きていて、今回の訓練には職員が命を守るための対処も盛り込んだということです。