佐賀市の県立美術館で開かれている特別展「売茶翁と若冲」。28日から一部の作品が入れ替わり、実際に使っていた茶の道具などを見ることができます。

この展示会は、佐賀で生まれ煎茶の祖といわれる売茶翁と、江戸時代の画家・伊藤若冲の交流を紹介するものです。

約130点の作品の一部が入れ替わり、28日から茶を点てる道具など29点が加わっています。
こちらは、売茶翁が愛用していた水を入れる「注子」です。
よく見ると、表面には「若冲」の文字。2人の関係性の深さを表していて、これが“伊藤若冲”の名前の由来とも言われています。

一方、こちらは和歌山県の文化財に指定されている若冲が描いたオウム。
「胡粉」という貝殻から作る白の絵の具を使い、羽の質感を繊細に表現しています。

【県立美術館学芸員 安東慶子さん】
「売茶翁と若冲ということで、若冲をきっかけにしつつ売茶翁の存在、彼の生涯を知ってもらえたら」

この特別展は11月24日まで、佐賀市の県立美術館で開かれています。

サガテレビ
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