高市首相は28日夜、アメリカのトランプ大統領との日米首脳会談や米軍横須賀基地訪問などの日程を終え、首相官邸で記者団の取材に応じ、「本日はトランプ大統領と対面での初の首脳会談を行った。幅広い分野での率直な議論を通じて、大きな成果を上げることができた。今後、トランプ大統領との間で日米同盟をさらなる高みに引き上げていくことができると確信した」と述べた。
さらに「日米同盟は日本の外交安全保障の基軸だ。同時に日本は米国にとりインド太平洋における不可欠なパートナーだ。
こうした考えのもと、私からは大統領とともに日米双方をより強く豊かにする日米同盟の新たな歴史をともに作り上げていきたいということをお伝えした」と述べた。
また、トランプ大統領と、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化すると共に、日米韓、日米フィリピン、日米豪印といった同志国連携を一層推進していくことを確認し、安倍元首相が打ち出した「自由で開かれたインド太平洋」をともに実現するということで一致したことを明らかにした。
そして高市首相は「トランプ大統領に対し、日本として主体的に防衛力の抜本的強化および防衛費の増額に引き続き取り組んでいく決意をお伝えした」と述べ、「日米は経済面でも最も緊密なパートナーだ。7月の日米間の合意の誠実かつ速やかな実施も通じて、日米両国の経済を力強く成長させ、わが国の国益を最大限実現していく」と強調した。トランプ大統領から、防衛費について数字を挙げての増額要求はなかったという。
さらに、北朝鮮の非核化や拉致問題について意見が一致し、中国をめぐる情勢についても意見交換したとした上で、「日米同盟の次なる黄金時代を力強く切り開いていきたい」と強調した。