火口付近に見える穏やかな水面が直後、突然ごう音とともに噴き上がりました。
噴火の瞬間です。

噴き出た大量の水蒸気と火山灰は、あっという間に画面を覆い尽くしました。

噴火が起きたのは、フィリピンの北部ルソン島にある、標高311メートルの山、タール火山です。

現地時間の26日午前3時ごろ、小規模な水蒸気噴火が発生。
その様子を捉えたサーモグラフィーカメラ映像です。

それから約5時間後の現地時間26日午前8時過ぎには、再び水蒸気噴火が発生。
その瞬間がタイムラプス映像で記録されていました。

水蒸気噴火は、地下水がマグマの熱などに触れて急激に沸騰し、爆発的な噴火を引き起こす現象。
現地メディアによると、この時の噴煙は1200メートルの高さにまで達したということです。

そしてこの7分後、同じ火口でさらに大きな水蒸気噴火が発生しました。

この時の噴煙は2100メートルの高さにまで上昇したといいます。

タール火山の噴火警戒レベルは、最も低い「レベル1」でした。

現地では引き続き、突然の噴火への警戒が呼びかけられています。

フィリピンでは、ネグロス島のカンラオン火山でも火山活動が活発化しています。

2025年4月の噴火では、噴煙が4000メートルの高さにまで達しました。

さらに、翌5月の噴火では火砕流も発生し、約2万人の住民が避難生活を強いられました。

現在、カンラオン火山の噴火警戒レベルは下から2番目のレベル2で、危険区域への立ち入りなどが禁止されています。

フジテレビ
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国際取材部
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