あわら市にある金津創作の森のガラス工房に勤務する30代の男性係長が、3年4カ月にわたり各種体験の売上金、約540万円を着服していたことが分かりました。
   
金津創作の森のガラス工房を運営する財団は28日、記者会見を開き、不祥事について説明したうえで謝罪しました。
 
財団によりますと、この男性係長はガラス工房のリーダー的存在で、2022年6月から2025年9月までの3年4カ月間にわたり売上金を着服していました。他の職員を帰宅させた後、1人で売上金の管理作業を行う際、レジを再度打ち直すことで、その日の体験数を少なくしたレシートを改ざん。その差額、計537万4760円を着服していました。
 
事務局には、改ざんしたレシートとその売上金に見合う現金を提出していました。 
 
この男性係長が休暇を取っていた8月20日に別の職員が改ざんに気付き、事務局長に報告。9月9日にこの男性係長に事情を聞いたところ「取り返しのつかないことをした」と着服を認めました。
 
財団は、この男性係長を10月末付けで懲戒免職とします。また、着服金については全額を本人や親族が弁済するということです。
 
着服した動機については、住宅ローンや奨学金の返済などで借金が約700万円あったほか、自己啓発セミナー等に多額の受講料が必要だったと話しているということです。
 
財団では今後、レジ締めの作業を複数人で行うなど再発防止を図りたいとしています。

福井テレビ
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