信者に「修行」命じる

実際に音声には、信者に修行に入るよう命じる声が記録されていた。

次男とされる人物:
しばらく沈黙の行をして、修行に入りなさい

信者:
はい。えーっと、八潮(の教団施設)でということでしょうか?

次男とされる人物:
八潮で、はい

 信者:
あの、すぐに、ってことでしょうか

次男とされる人物:
可及的、速やかに

また、教団内のオンライン会議を録音としたとされる音声では、対外的な代表を務める「共同幹事」をめぐり、次男とされる人物が、人事を主導していたことがうかがえる。

次男とされる人物:
共同幹事も他の人のほうがいいと思うんだけども、だれかやりたいというような人いません?いないのか?

信者:
わたし、よければじゃあ、やらせていただきます

次男とされる人物:
そこで私でよければやらせていただきますといえるのが、あなたの長所です

神格化された次男

“2代目教祖”を名乗り、教団で実権を握ろうとしているという、31歳の次男とは、どのような人物なのか。

地下鉄サリン事件のおよそ3カ月前、6人兄弟の末っ子として生まれた次男を、松本元死刑囚の妻がカメラの前で披露していた。

既に教団の中で、特別な存在だった次男。

松本元死刑囚は、次男を「チベット仏教の高僧であるパンチェン・ラマの生まれ変わり」だとして、長男とともに神格化した。