中国は25日、日本による台湾統治の終了から80年を迎えたことを記念する式典を開催しました。
中国の国会にあたる全人代(全国人民代表大会)は24日、1945年に日本による台湾統治が終了した10月25日を、2025年から「台湾光復記念日」とする決定をしました。
新華社通信によりますと、「台湾光復80周年記念式典」が25日、北京で開かれ、共産党序列4位で台湾問題を担当する王滬寧人民政治協商会議主席が演説しました。
王主席は台湾の「平和統一」を改めて訴え、「共に抗日戦争の成果を守る」とした上で、「いかなるかたちの台湾独立・分裂活動にも一切の余地を与えない」と強調しました。
習近平政権としては、台湾が中国の一部であると改めて内外にアピールし、「独立派」とみなす頼清徳政権への圧力を強める狙いです。
一方、台湾側は「日本との戦争で貢献のなかった中国共産党と、台湾の『光復』とは何ら関係がない」と強く反発しています。