菊池郡菊陽町で建設が始まった台湾の半導体製造大手・TSMCの第2工場を巡り、町と工場を運営するJASMが10月24日に立地協定を締結した。投資額は日本円で2兆円あまり、2027年12月の稼働開始を目指す。
第2工場でJASMと菊陽町が立地協定を締結
10月24日は熊本県庁でTSMCの子会社で工場を運営するJASMの堀田祐一社長と菊陽町の吉本孝寿町長が、木村知事立ち会いの下、協定書にサインした。

JASMの堀田社長は「熊本県が半導体産業の集積地としてさらなる発展を遂げるため、我々も全力を尽くす」と挨拶

木村知事は、「JASMの進出を機に、県内の半導体産業は良い動きができている。この良き流れを捉え、より豊かな熊本を後世に残していくために、県としても支援したい」と述べた。

TSMCの第2工場は2024年12月に本格稼働を開始した菊陽町の第1工場の東側に建設。建築面積は6万9000平方メートルで回路の幅が6ナノメートルの先端半導体などを製造する予定。

投資額は約139億ドルで、日本円で2兆円余りとなっていて、1700人の雇用を見込んでいるという。
第2工場は2027年12月の稼働開始へ
JASMの堀田社長は「2025年度についてはまだ見込み段階ではあるが、すでに800万トンを超える水準の涵養が見込まれている。第2工場稼働前ではあるが、2025年で、すでに第2工場を賄えるほどの地下水涵養量のめどが立っている」と述べた。

JASMの堀田社長は会見で、地下水の保全や交通渋滞対策を徹底していく姿勢を示したほか、第2工場の本体工事が10月24日から始まったことも明らかにした。TSMCは第2工場について2027年12月の稼働開始を目指すとしている。
(テレビ熊本)
