胆振のむかわ町の空き地で男性の遺体が発見されてから1か月が経ちました。

 あの日何があったのか。

 死体遺棄容疑で逮捕された男が出頭する前にUHBの取材で明かしました。

 「(釈放の37歳男が大上から穴を)掘ってくれって頼まれて。(釈放の36歳男)に頼んだっていうから、隠すものってなんだろうなって」(安田容疑者)

 警察署への出頭前にUHBの電話取材にこたえるのは、死体遺棄の疑いで逮捕された苫小牧市の自称・自営業、安田和輝容疑者(36)です。

 この事件は8月3日、むかわ町の空き地で札幌市豊平区の西村隆行さん(55)の遺体を地中に埋めた疑いなどで、大上文彦被告と共謀した男ら計6人が逮捕されたものです。

 警察によりますと、事件後、大上被告が「兄弟のような関係だ」という安田容疑者に遺体の遺棄などを相談。

 安田容疑者は中学の先輩の37歳の男に場所や方法を指示し、それを受けた37歳の男が知人の36歳の男に穴を掘るよう指示したとみられます。

 安田容疑者には事件前日、大上被告から連絡があったといいます。

 「単刀直入にいうと8月2日に自分も37歳男もキャンプに行っていた。(大上被告から連絡がきて)眠たかったから37歳男の方に携帯渡したりした。大上からの電話だわぁって出てくれって。それで(西村さんと)もめてしまったと」(安田容疑者)

 この日はこれで会話が終わったといいますが、翌日、安田容疑者は37歳の男からこう告げられたといいます。

 「(37歳男が大上から穴を)掘ってくれって頼まれて。(釈放の36歳男)に頼んだっていうから隠すものってなんだろうなって」(安田疑者)

 取材に対し安田容疑者は、36歳の男に穴を掘るなどの依頼をしたのは知人の37歳の男で、あくまで自分は関わっていない、と話します。

 出頭前に取材に応じた安田容疑者の父親は、

 「警察が罪で捕まえているか分からない。何で俺の(息子)が逮捕されなきゃいけないんだ」(安田容疑者の父親)

 警察は事件の真相解明に向け捜査を続けています。

北海道文化放送
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