熊本市は、設置から５０年以上が経過し老朽化した下水道管の耐震化工事を進めています。日本下水道協会の会長も務める大西市長は昨夜、市内幹線道路の地下で行われている工事現場を視察しました。
【平井 茂徳 記者】
「現在午後１１時半すぎです。産業道路下の下水道管に大西市長が現場視察に入っています」
２３日夜、大西市長が視察したのは、熊本市中央区本荘の通称・産業道路の地下 約７メートルに埋設された下水道管です。
こちらの下水道管は直径が１．６５メートルで、１９７２年に設置されていて、耐用年数の５０年を超えています。
また、災害時の重要な拠点となる熊本大学病院の排水が流れ込みます。
そのため、市が熊本大学病院周辺の約２８２メートルの下水道管について、ことし５月から２億３０００万円かけ耐震化工事を進めています。
２３日夜は大西市長が防水性の高い胴長靴をはいてマンホールから下水道管に入り、内部の状況や工事の進み具合を確認しました。
現場では下水道管の内側から新しい管をらせん状に巻き付けて補強する『ＳＰＲーＮＸ工法』を採用。これにより、道路を掘らずに下水も止めることなく工事が可能だということです。
【大西 熊本市長】
「壁面が茶色になっていて、コンクリートの継ぎ目もずれて割れているような…。悠長にしている場合ではない印象。これから国に対しての（予算の）要望も強くしていかないといけないと強く感じた」
