ことし6月、八代市の路上で女性にわいせつな行為をした罪に問われている熊本県警の元警部補の男の初公判が24日開かれ、男は起訴内容を認めました。

裁判は検察が拘禁刑2年を求刑した一方で、弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審しました。

不同意わいせつの罪で起訴されているのは事件当時、熊本県警水俣警察署の刑事・生活安全課に勤務していた元警部補 東 和彦 被告(48)です。

起訴状などによりますと、東被告はことし6月、八代市の路上で1人で歩いていた面識のない20代の女性に背後から近づき、口をふさいで尻を触るわいせつな行為をした罪に問われています。

24日の初公判で東被告は起訴内容を認め、被告人質問では「強い眠気があり、頭がボーッとしていて正常な判断ができず、性欲が湧きあがったと思う」と述べました。

また、被害者の代理人弁護士が「警察官を信用できないなら誰を信用していいのか」と厳罰を求める被害者の心情を代読しました。

その後の論告で検察は「犯行は卑劣かつ悪質で、犯罪を取り締まる警察官でありながら言語道断」として拘禁刑2年を求刑。一方、弁護側は「停職処分を受け、その後、退職するなどして社会的制裁を受けている」と執行猶予付きの判決を求めました。

最後に「多大な苦痛や恐怖を与えてしまい、申し訳ありませんでした」と述べた東被告。判決は11月26日に言い渡される予定です。

テレビ熊本
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