芸術の秋です。
今年の全日本合唱コンクールに県内の小学校2校、中学校1校、高校1校が出場します。
このうち、3年連続全国大会出場となる宮大附属中合唱部を取材しました。


宮崎大学教育学部附属中学校。
10月26日に富山県で開かれる全日本合唱コンクールの中学混声の部に出場します。
宮大附属中は混声合唱の伝統校で、合唱部には1年生から3年生まで40人が所属しています。

(合唱部の部長 加藤優和さん)
「私たちの合唱部は一人一人の個性が豊かで、とても仲が良く、本番にも強い合唱部です」

全国大会で歌う曲のタイトルは「そばにいる」。
生徒たちが歌詞の意味を深く考え、作り上げてきた大切な1曲です。

(合唱部の副部長 兒玉奈緒さん)
「曲中に何度も『そばにいる』という言葉が出てきて、その言葉に私たちはいろいろな意味を重ねました。私も中3で受験生でめげそうになるときとかあるんですけど、そういうときに『大丈夫』という言葉で勇気をもらっています」

大人数で歌う合唱は、少子化などの影響で部員を集めることが容易でない中、宮大附属中は毎年40人前後で混声合唱を続けています。
背景にあるのが学校全体で合唱を盛り上げる校風。
生徒たちは、クラスごとに毎日合唱をします。

取材した日も、校内の合唱コンクールに向け、帰りの会を利用し3年生が体育館で練習をしていました。

(学年主任の先生)
「朝の会、帰りの会で1年間、生徒たちが自主的に練習しています」
Q.ほかの学校では
「聞いたことがない」

(生徒)
「中一のころから伝統として受け継がれてきたので、私たちにとっては普通なのかな」

(生徒)
「(合唱が)楽しいものが日常になっているから、学校全体がそういう感じになっているんだと思います」

(男子生徒)
Q.みんな、合唱は好きですか
「好きです、大好きです。心の底から」

(生徒)
Q.合唱は好き?
「1年生の頃から身近にある存在なので、すごく合唱がすきです」
「練習する期間も大事だし、協力して曲を作り上げていくところが好きです」

こうした校風があり、合唱部には毎年、正部員に加えて、運動部などを引退した3年生が応援部員としてやってきます。

(合唱部 多炭淳詞さん)
「最初の1月、2月のときは『これでいけるのかな』とか。真面目にやってくれるのかなというところがあったんですけど、でも元々部員だった人についてきてくれて、3年の男子は元々仲はいいけど全体の絆が深まって、みんなが信頼しあえる関係になりました」

(合唱部 松浦玲至さん)
「宮崎から全国へむけて、最高の宮大附属ハーモニーを奏でて金賞をとってきます!」

お互いを思いやりながら心を一つに歌い上げる合唱。
宮大附属中合唱部はたくさんのエールを力に変えて、大舞台へ挑みます。

テレビ宮崎
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