「市の職員が、ハンターに赤い腕章を手渡しました。緊急銃猟が間もなく始まろうとしています」(吉村直人記者)

 緊急銃猟の際に必要な腕章がハンターに渡されます。

 「いま大きな銃声が一発、響きました。道内初の緊急銃猟によって発砲されました」(吉村記者)

 10月24日午後2時36分、ハンターが最初の1発を発射しました。

 「閑静な住宅街に、2発目の発砲音が響き渡りました」(吉村記者)

 札幌市西区西野の「すみれ公園」周辺では2頭のクマが出没を繰り返していました。

 2頭は体長が70センチから80センチほどの子グマで、23日も緊急銃猟が準備されましたが、2頭が山奥に去ったため実施されませんでした。

 24日も午後になって2頭の目撃情報が住民から寄せられ、2頭は公園から山のほうへ移動したあと居座り続けたため、札幌市は市民に緊急の危険があるとして、自治体の判断で発砲できる「緊急銃猟」を行うことを発表しました。

 「小学校が一斉下校を始めました。迎えに来た保護者の車が30台くらい並んでいます」(江上太悟郎アナウンサー)

 付近には学校もあり、午後1時55分から通行制限や避難誘導が行われました。

 「ここずっとそういう感じなのでまたかなって感じです。難しいところですけど子供たちの安全が一番なので」(小学校に子供を迎えに来た保護者)

 「(Q:クマはこわいかな)うん…こわい」(子ども)

 2頭は駆除されました。

 緊急銃猟は全国で7例目、北海道では初めてです。

 「住宅がたくさん立ち並んでいる場所ですので、緊急銃猟の選択がまず第一優先になった」「ある程度こちらのほうでうまく手順を踏んで順序だててやっていくことができた」(札幌市環境共生担当課 坂田一人課長)

 「クマがかわいそうだっていうのもあるんですけど、どうしても住宅街に下りてきている以上しょうがないことかなと思います」(緊急銃猟の銃声を聞いた女性)

 「23日、24日の札幌市の事例について課題などの振り返りをして、市町村や関係の機関の皆さんと共有したい」(鈴木知事)

北海道文化放送
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