自民党と連立を組む日本維新の会の吉村代表は、24日に行われた高市総理の所信表明演説について、「高市カラーがよく出た内容になっている」と述べ、「社会保障改革と副首都を明確に示していただいた」と維新の掲げる政策への言及を評価しました。
一方で、維新が連立の「絶対条件」と掲げた議員定数の削減への言及がなかったことについて聞かれ、「国会で決めることで、総理として表明するものではないという認識だと思う」と話しました。
■「維新として絶対に譲れない社会保障改革・副首都 明確に示していただいた」
【吉村代表】「本日の高市総理の所信表明演説に関してですけれども、高市カラーがよく出た内容になっているなと思います。
あわせて、日本維新の会として絶対に譲れない社会保障改革、そして副首都。ここも明確に示していただいたと思います。
社会保障改革については、社会保障改革を進めていく中で、現役世代の負担を下げていくということも明確に表明されました。
また副首都についても、首都機能のバックアップと多極分散型の国家を目指していく中で、首都・副首都の機能と責任を明確にすべきだということが所信表明で明確にされました。
ここについては大きな前進だと思っています。われわれとして絶対に譲れないと、私が申し上げてきました、社会保障と副首都について、総理が明確に所信表明でその必要性を表明されました」
■「中身を具体的に実行していく段に入った」
【吉村代表】「これからは、その中身を具体的に実行していく段に入ったと思いますから。
日本維新の会の公約でもありますので、しっかり我々も責任を持って、与党として協力しながら、この国家を前に進めていく上で、社会保障改革が必要だと思うし。
そして日本の成長においても、危機管理の観点からも副首都というのは必要だと思いますから、ここについて公約を実現するように、日本の本質的改革として、われわれは進めていきます。いきたいと思います」
■議員定数削減に言及なしも「国会で決めることで総理として表明するものではない」
(Q.国会議員の定数削減については触れていないと思いますが?)
【吉村代表】「ここについては、国会議員の定数削減っていうのはまさに国会で決めることでもあると思いますので、総理として表明するものではないという認識だと思っています。これは僕もそうだなと思います。
ただ、これは総裁として進めていただかなければならないことでもありますし、それについては高市総裁、自民党とそして日本維新の会、これは絶対にやらなきゃいけないことなんだという共通認識を持てていると思いますから。
今後、臨時国会中に成し遂げるということは、僕は絶対条件だと思っているので、これを実現できるようにやります」
■「議員定数削減 かつて約束した自民党・民主党みなさん賛成してもらいたい」
【吉村代表】「ただ一方で、他の政党はいろんな反対、いろんな理由を言って反対してくると思います。やらない理由、できない理由を一生懸命あげつらってくると思います。
過去の歴史を見てもそうでした。議員定数削減の話が出てくれば、必ずできない理由をみんなで言い合って、結局何も進まない。
約束は守らない、実行しない、自分たちのことはやらない。そして国民の負担が増えてる日本の改革も進まない。これが今までの状況でした。
唯一日本維新の会は、当時は大阪維新の会という地方政治の中ですけれども、約束した議員定数削減、2割削減で実行して。
そして赤字だった大阪を黒字に変え、財政改革をし、補助金の改革もやりました。
補助金で利益が出る人からすると大反発も出ましたが、そういったことを実行することで、財政も立て直して、そして街に投資し、子供たちに投資し、万博ができるまでにもなりました。
僕は改革の一丁目一番地。政治改革のセンターピンが議員定数削減だと思っていますから。
ここについて、かつて約束した自民党、民主党、みなさんしっかり賛成してもらいたいと思います。ここは国会としてやっていくということになると思います」